健康診断の結果で異常が見つかることは、時に驚きや不安を引き起こすことがあります。
「異常なし」「要経過観察」「要精密検査」「要治療」などの文言が記載されていても、結局どうすればいいのか悩んでしまうこともあるのではないでしょうか?
ここでは健康診断の考え方や、「健診でひっかかった!どうしよう!?」と感じた時の考え方についてまとめています。
目次
1、健診結果の見方について
異常なし
項目の測定数値が「正常の範囲内」であることが示されています。
要経過観察
測定数値が正常の範囲を超えていますので「注意して下さいね」といったニュアンスです。
一般的な健康診断の場合は、主に生活習慣病を早期に発見するような内容になっています。診断結果を受けて、食事や運動、飲酒、喫煙といったの生活習慣の改善を図り病気の発症予防や健康維持を心がけましょう。
とは言っても正常範囲から外れていることに不安を感じる方、「1年後の検査で大丈夫かな?」と不安に感じられましたら、当院にご相談下さい。
再検査
特に悪いところがなくても、検査日の体調によりたまたま数値が異常値を示すことがあります。それが一時的なものなのか、持続的なものなのか、「日をあらためて検査をして確認しましょう」いという意味です。
悪いものなら早めの治療がよいでしょうし、異常が見つからなければ安心につながりますので、かかりつけ医などにご相談いただければと思います。
当院でも健康診断後の再検査や治療のご相談を承っておりますので、ながいクリニックにお気軽にご相談下さい。
要精密検査
健康診断の検査内では、病気なのかの判断がつかないので、念のため一度さらに詳しく調べてみましょうといったニュアンスです。
精密検査だからと言って必ず病気があるというわけではなく、異常が見つからないケースもあります。必要以上に深読みされずに、要精密検査が出た場合は、なるべく早めに精密検査を受けましょう。
もちろん夕陽ケ丘ながいクリニックでは、精密検査、2次検査にも対応していますのでお気軽にご相談下さい。
要治療
すでに治療が必要な異常値が見つかったという状態です。的確な診断・治療が必要となりますが、何科に行けばいいかわからない場合には、体全体を診て、必要な専門家につなぐことができるゲートキーパー的な役割を担っている内科にご相談下さい。
2、再検査は何科に受診したらいい?
一般的な項目(尿検査、血液検査、レントゲン検査など)は、健康診断を受診した医療機関、または内科で再検査を受けましょう。
主な検査項目と診療科
BMI値 … 内科
視力 … 眼科
聴力 … 耳鼻科
血圧 … 内科、循環器内科
心電図…循環器内科
胸部レントゲン検査 … 内科、呼吸器内科
胃部レントゲン検査 … 内科、胃腸内科
尿たんぱく … 内科、腎臓内科
尿糖 … 内科、糖尿病内科
尿ウロビリノーゲン … 内科
尿潜血 … 内科
赤血球数 … 内科、血液内科
血色素量(ヘモグロビン)… 内科、血液内科
ヘマトクリット … 内科、血液内科
血小板数 … 内科、血液内科
白血球数 … 内科、血液内科
総たんぱく … 内科、消化器内科
AST(GOT)… 内科、消化器内科
ALT(GPT)… 内科、消化器内科
γ-GTP … 内科、消化器内科
HDLコレステロール … 内科、消化器内科
LDLコレステロール … 内科、消化器内科
中性脂肪(TG)… 内科、消化器内科
血糖値(GLU)… 内科、糖尿病内科
HbA1c … 内科、糖尿病内科
尿酸値(UA)… 内科、腎臓内科
クレアチニン(Cr)… 内科、腎臓内科
eGFR(推定糸球体ろ過量)… 内科、腎臓内科
3、たかが健診、されど健診
糖尿病や高血圧症といった生活習慣病。
また生活習慣病が引き金の一つになる、ガン、心筋梗塞、脳卒中、腎不全などで、日常生活に支障をきたした方、医療費がかさんで生活を圧迫してしまっている方などを多く診させて頂いている立場から申し上げると、「たかが健診、されど健診」です。
慢性的な病気のほとんどは、病状が進行してくるまでは「痛み」や「苦しみ」を自覚しにくいという特徴があります。
健康診断は、はっきりと表には現れていない健康問題を早期に発見するための貴重なツールです。また、健診を受けることで、ご自身の健康について考えるきっかけにもなると思います。
健康な方は、いつまでも健康な状態を保てるように。
異常が見つかった方は、早期発見・早期治療で体のダメージを小さく。
年に1度の健康診断、せっかくですので上手く活用してみましょう。
4、再検査や精密検査
当院は内科、循環器内科を専門とするクリニックです。健康診断で、血圧、血糖値、中性脂肪、コレステロール値、心電図異常を指摘された方、大阪天王寺・上本町近辺でしたら夕陽ヶ丘ながいクリニックへご相談下さい。