日常生活でよくある腹痛から、症状の重い腹痛まで、いずれにしても症状が強かったり持続すると辛いものです。

夕陽ヶ丘ながいクリニックでは、腹痛にも対応させて頂き、当院で対応が難しい場合には適切な医療機関へご紹介もさせていただきます。

急性胃腸炎とは

急性胃腸炎とは、細菌やウイルスの感染、暴飲暴食、ストレスなどが原因となり、胃や腸に急性の炎症をきたしている状態です。

健康な方の場合、発症しても軽症で済む場合が多いですが、免疫力の低下している方やご高齢の方などは脱水を起こしやすく重症化するケースもあるため、早期に適切な治療が望まれます。

症状と病院に行く目安

急性胃腸炎の症状には以下のようなものがあり、軽症の場合は、水分を摂って胃腸を休ませるだけで自然に改善していきます。


腹痛
◆ 腹部膨満感(お腹の張り)
◆ 嘔吐や吐き気
◆ 下痢
◆ 食欲不振
◆ 発熱
◆ かぜ症状の併発
◆ 脱水症状

※すぐに病院に行く目安

立てないほどの激痛
◆ 冷汗を伴う
◆ 血便
◆ 水分摂取もままならない
◆ 高熱を伴う

など今までに感じたことのない強い痛みや症状であれば、すぐに医療機関を受診されることをおすすめします

急性胃腸炎の原因

急性胃腸炎の原因はさまざまですが、特に感染によるものが多く、ウイルス性、細菌性がメインとなります。その他、薬剤やアレルギーが原因となることもあります。

ここからは、急性胃腸炎でも特に多いとされる感染性胃腸炎の診断治療についてお伝え致します.

感染性胃腸炎

感染性胃腸炎は、風邪と同じように感染した人を介するものや、食中毒など病原体に侵された食べ物などを介して感染します。

病原体により異なりますが、感染すると数日の潜伏期間の後に、腹痛や吐き気、嘔吐などの胃腸症状が現れるのが特徴です。

ウイルス性胃腸炎の特徴

感染性胃腸炎の大半を占めるとされているのがウイルス性胃腸炎です

(胃腸炎を起こすウイルスの種類)

ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルスが代表的で

(流行時期)

ウイルス性胃腸炎は、年間を通して発症することがありますが、特に11月~3月頃(冬から春先)にかけて発症者が増えます

(症状の特徴)

強い吐き気が特徴で、短時間または数日のうちに何度も吐いてしまうことがあります。

(感染の原因)

◆ウイルスに汚染された食べ物を食べる(食中毒)
◆感染者の「吐いたモノ:吐瀉物」や「便」に触れること
ウイルスの多くは低温で乾燥を好みます。そのため冬の時期に流行が広がるのも特徴です

細菌性胃腸炎の特徴

(胃腸炎を起こす細菌の種類)

◆サルモネラ菌
◆カンピロバクター
◆黄色ぶどう球菌
◆腸炎ビブリオ
◆病原性大腸菌
などがあります

(流行時期)

ウイルスとは異なり、6月~8月と熱く湿った時期に流行するのが特徴です

(症状の特徴)

数日の潜伏期間の後、腹痛や下痢などの症状が現れます。
ウイルス性胃腸炎に比べて、症状は軽いことが多いですが、個人差もあります

(感染の原因)

ウイルスと同じように、細菌に汚染された食べ物や、汚染されたモノへの接触により感染します。
サルモネラ菌やカンピロバクターなどは肉類の腸の中に多く存在するため、加熱が不十分であったり、調理器具を介して感染することもあります

感染性腸炎の検査

(問診)

胃腸症状の確認
ここ数日に飲食した物の内容
家族、学校など周囲の流行状況
最近の海外渡航歴

(ウイルス性胃腸炎の検査)

ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルスの3つは便を少し採取して行う迅速検査があります

(細菌性胃腸炎の検査)

便培養検査が行われます。菌を培養する必要があるため、結果がわかるまでに1週間ほどかかります。

感染性胃腸炎の治療

ウイルス性胃腸炎には有効な抗ウイルス薬がないこと、また細菌性は抗菌薬(抗生物質)の投与が有効ですがウイルスの特定には数日の時間がかかることから、基本的には胃腸炎症状を緩和するための対処療法を中心に行いつつ、自然治癒を待つことになります。

◆抗生物質

病原体が細菌である場合には、抗生物質が有効ですが、副作用として下痢を起こすこともあり、今困っている症状を悪化させる原因にもなります。
基本的には数日で自然治癒するものですので、必ず使用しなければならないものではありません。

◆制吐薬(吐き気を抑える)

◆鎮痙薬(お腹の痛みやけいれんを抑える)

◆整腸剤

下痢止めは、腸の中に病原体を長くとどめて治癒を遅らせる可能性があるため、基本的には使用されません。調製剤は、腸内環境を回復させて下痢の改善を期待して処方されることがあります

◆点滴

すでに脱水症状が現れている場合や、水分摂取がままならない場合などは点滴を行います。
また、腹部症状や吐き気などが強い場合に、点滴での薬剤投与を検討します

◆ご自身でできる水分摂取

下痢が続く場合は、水分以外にも電解質が失われやすいため、市販の経口補水液を利用することもおすすめします。
吐き気が強い場合は、極少量ずつ、頻回に水分摂取してみて下さい。口から水分が摂取できず、脱水の程度が強い場合には、医療機関を受診下さい。点滴による水分補給を行います。

感染性胃腸炎の予防

汚染されたモノを触ったり食べたりすることからの感染であるため、感染を防ぐためには手洗いと消毒はとても大切です。

※手洗い

ウイルスの中にはアルコールに耐性のあるモノもいますので、流水での手洗いが最も効果が期待できます。

※消毒

ノロウイルスなどのウイルスはアルコール耐性がありますので、流水で洗う手洗いを行わなければ万全ではありません。また、感染者がふれた物などは消毒することが望ましいので、塩素系漂白剤を希釈した液体で拭き取りやタオル等の浸け置きを行いましょう。またふきんや調理器具等は、85℃以上の熱湯で1分以上加熱することでも消毒できます。

※食品の加熱

原因菌やウイルスは、基本的には加熱処理をすると死滅させることができます。
食中毒を起こす主な細菌は、75℃以上1分間の加熱でほとんど死滅する(ノロウイルスは85℃以上1分間)とされています

最後に、急な腹痛やお腹の調子が悪いのが続いてお困りの方、大阪天王寺・上本町近辺でしたらお気軽に夕陽ヶ丘ながいクリニックへご相談下さい。