寒さのピークがようやくあける2月下旬になると、早ければスギ花粉が飛散し始めます。
季節性のアレルギー性鼻炎や結膜炎(いわゆる花粉症)に悩まされる方にとっては、辛い時期になります。また、これまで花粉症の症状が無かった方も、急に症状が現れることがあります。
鼻風邪っぽい症状がなかなか治らない、目のかゆみを伴うとういう症状がみられたら、それは花粉症かもしれません。
花粉症の薬は薬局でも購入できるようになっていますので、わざわざ病因に行かなくても対処が出来る時代でもあります。
でも、敢えて時間をかけて病院やクリニックに行く方もいらっしゃいます。
薬局の薬で対処するのか、病院で治療を受けるのか。ご自身に合った方法で花粉症への対策を行っていただければと思います。
目次
花粉症は病因にいくべき?
冒頭でもお伝えしたとおり、以前は医師の処方が必要だった医薬品も薬局で同じ成分の薬が購入できるようになっています。
医療保険がきかない分、薬の値段はやや割高な感じもしますが、受診したときの医療費や費やす時間のことも考えると、薬局の薬で一旦様子を見てみるというのも一つかと思います
ドラッグストアか病院か・・・費用
症状の出る期間が長く、症状も比較的強い方の場合は病院で治療を受けられることをおすすめします。
反対に、症状が出る期間が1ヶ月程度であること、また薬局で購入できる薬で十分に効果が出る方の場合は、薬局で薬を購入する方が安く済むかもしれません。
ちなみに病院受診の場合は、検査内容や治療薬にもよりますが、花粉症でクリニックにかかり2週間分の薬を処方してもらったとして、3割負担の方は約2000円(検査全くなし)~約7000円(血液検査などを行った場合)くらいのお金がかかることになります。
花粉症が治まるまでの期間は定期通院となりますが、その際はお薬も含めてひと月あたり約1,500円程度(ジェネリックであればさらに安価)となり、花粉症の症状が出ている期間が長い方の場合は、トータル的に見て病院で処方を受ける方が安くなる可能性があります。
クリニックスタッフも症状が2~3ヶ月と長期にわたって続くため、クリニックで処方を受けています。
ドラッグストアか病院か・・・検査
病院やクリニックを利用すメリットの一つは、アレルギー症状の原因が明確になり、より効果的な薬の処方や治療を受けることが出来る可能性があることです。
原因物質・・・スギなのか、ヒノキなのか。そのそも植物ではなくもダニやハウスダストが原因である可能性もあります。
原因によって対処方法が異なるため、一般的な花粉症の薬で効果が無い場合も、原因検査をしてみることをお勧めします
※当院で行うアレルギー検査
ご希望に応じて採血によるアレルギー検査を実施致します
ドラッグストアか病院か・・・薬
①他に治療中の病気がある場合
複数の薬を内服する場合や妊娠中の方の場合は、医師による処方を受けられる方が安全面が高くなります。
②アプローチの種類
仮に市販薬で効果が出ない場合に、次どうしようか迷うことはありませんか?
1つの方法で効果が出ない場合に、次のアプローチを医学的に判断してもらえるのが病院治療のメリットです。
薬の種類も市販薬と同等のものから、より作用の大きいものまで幅広く選択することが可能です。
また、アレルギー症状を抑えるだけでは効果が不十分な場合にも、他の薬を併用して症状の改善を図れるといったメリットもあります。
ドラッグストアか病院か・・・持病
他の病気で治療中の方、妊娠中の方、薬の副作用が心配な方は、医師のもとで治療を受けられることをお勧めします
※何科を受診すればいい?
花粉症を診療しているのは、内科、耳鼻咽喉科、眼科などが一般的です。
特に持病やかかりつけ医が無い場合には、いずれの科を受診して頂いても、ほぼ同じような診療を受けることができます。
ただ、元々耳や鼻などに持病を抱えておられる方は、より専門性の高い耳鼻咽喉科。
眼に持病を抱えておられる方は眼科を受診するなど、症状に合わせて専門科を選択するのもよいと思います。
大阪天王寺区、上本町近辺でしたら総合的な内科診療を行う夕陽ヶ丘ながいクリニックにご相談下さい。