夜、隣で寝ているご家族のいびきが大きくて目が覚める。
途中で呼吸が止まったように感じて、思わず様子をうかがってしまう。
そのいびき、睡眠時無呼吸症候群(SAS)のサインかもしれません。
目次
いびきは「音の問題」だけではありません
いびきは、寝ている間に空気の通り道(のど)が狭くなることで起こります。
軽いいびきであれば大きな問題にならないこともありますが、
- 毎晩のように大きないびきをかく
- 途中で「フッ」「ガッ」と息が止まったように感じる仰向けで特にひどい
といった場合は、呼吸そのものがうまくできていない可能性があります。ご本人は眠っているため自覚しにくく、 異変に気づけるのは一緒に生活しているご家族だけというケースも少なくありません。
※睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは?
睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、 寝ている間に呼吸が止まったり、浅くなったりする状態を繰り返す病気です。呼吸が止まると体は酸素不足になり、そのたびに脳や体は強いストレスを受けます。
本人は「寝ているつもり」でも、 実際には質の悪い睡眠が続いている状態です。
日本では潜在的な患者さんが多いといわれていますが、「病気だと思っていない」「受診のきっかけがない」ために 治療につながっていない方も多くいらっしゃいます。
どの程度なら受診を考えた方がいい?【家族が気づくチェックポイント】
次のような様子が見られる場合は、一度医療機関への相談をおすすめします。
- ほぼ毎晩、大きないびきをかいている
- 寝ている間に呼吸が10秒以上止まっているように見える
- 息が止まった後に、あえぐような呼吸をする
- 日中に強い眠気があり、居眠りをすることがある
- 朝起きた時に頭痛やだるさを訴える
- 高血圧・糖尿病・心臓の病気を指摘されている
ひとつでも当てはまれば、「念のため相談」「大きな問題がないか確認」されることをおすすめします。
どこに受診したらいい?
「何科に行けばいいのかわからない」という声はよく聞かれますが、まずは内科、耳鼻咽喉科などで相談できます。
最近は、 自宅で行える簡易検査から始められる医療機関も増えています。 必要に応じて、詳しい検査や治療につなげていきますので、 最初から大きな検査を覚悟する必要はありません。
家族としてできる、やさしい伝え方
受診をすすめる時、 「うるさいから」「迷惑だから」と伝えてしまうと、 本人が傷ついたり、受診を拒んでしまうことがあります。
「心配だから一度みてもらおう」
「最近、眠そうなのが気になって」
といったように、 健康を気づかう気持ちとして伝えるのがおすすめです。いびきや呼吸の様子を、 スマートフォンのアプリなどで記録しておくと、 受診時の参考になることもあります。
よくある質問
Q. いびきだけでも検査できますか?
はい、可能です。いびきが主なきっかけで検査につながる方も多くいます。
Q. 痩せていても睡眠時無呼吸症候群になりますか?
なります。体型に関係なく起こることがあります。
Q. 治療は一生続けないといけませんか?
原因や状態によって異なります。生活習慣の改善で変わる場合もあります。
まとめ|いびきは、家族だから気づける大切なサイン
いびきは、単なる生活音ではなく、 体からのサインであることがあります。
ご家族が「おかしいな」と感じた時こそ、 受診につながる大切なタイミングです。
大きな病気を防ぐためにも、 一度、医療機関に相談してみてください。
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