心臓リハビリに通っている患者さんから、
「毎日測っても血圧が変わらないのに、なぜ測るの?」
というご質問を頂くことがあります。

もっともな疑問だと思いますし、最近も同じご質問をいただいたので改めて文章にまとめてみました。

先に結論を申し上げますと・・・
『変わらないこと自体に大切な意味』があります。

①血圧測定は体の「見張り役」

血圧は、体調の変化があると先に動くことがあります。
心臓や血管に負担がかかってきたとき、症状が出る前に血圧が変わることも少なくありません。

そのため、毎日測定することで

  • 病状が安定しているか
  • 体調の変化が起きていないか

を早めにキャッチできます。

②治療内容の「見張り役」にもなる

心臓病と上手に付き合っていくには、良好な血圧を維持することが重要とされています。各病態に応じて目標の血圧値というものがありますので、現在の治療(内科、循環器的な治療)が体に合っているかを確認するためにも日々の血圧測定が重要となります

  • 狙った治療効果が出ているか
  • 薬が効きすぎていないか
  • 薬の量が足りているのか

血圧が良好な状態で変化が無いのであれば、それは治療内容が体にあっている状態が続いているということ。

血圧を下げる目的でお薬を出しているのに「変わらない」というのは、お薬の調整をする必要があるということ。

だんだん血圧が上がりだした、反対に血圧が低くなりだした・・・といった場合には、何かしらの病状の変化や治療内容の調整が必要なサインとなることもあります。

なぜ「毎日」測るの?

病状変化の起こり始めというのは自覚症状よりも前に、血圧の数値として現れることがあります。

ちょっとおかしいなと感じたら、注意深く観察するようになるので、「もっと早く治療しておけばよかった」というのを回避できる可能性が高まるのではないかと思います。

またこのような変化は、毎日見ているからこそ早く気づけることにも繋がります。

血圧は、同じ人でも日によって自然に上下します。
測定回数が増えるほど、ばらつきの影響『たまたま高かった/低かった』が小さくなり、その人の本当の平均血圧を捉えることができると思います。

先ほどの「病状の変化に早く気づくという短期的目線」とは反対に、1ヶ月~1ヵ月など長期的目線で血圧変動をとらえて治療に活かすためにも毎日測定をお薦めします

まとめ

毎日の血圧測定は。

その結果、よりよい治療につなげられると思います。面倒ですけれども、体と治療の見張り役として、血圧測定を続けていきましょう。