皆さん、頭痛がおきたらどうされていますか?

これらの対処方法でやり過ごせる頭痛は多くの方が経験されると思いますが、中には日常生活に支障が出てしまうくらいに辛い頭痛(偏頭痛:へんずつう)でお困りの方がいらっしゃいます。

そこで今回は、偏頭痛の仕組みや最新治療薬についてまとめていきます。少しでも多くの方の頭痛を解消、または楽になるお手伝いが出来れば幸いです。

偏頭痛とは?

偏頭痛(へんづつう)は、くり返し起こり、かつ症状の強い発作性の頭痛です。

  • ズキズキ、ドクドクする痛み
  • 動くと痛みが強くなる
  • 吐き気や嘔吐を伴うことがある
  • 光や音、においに敏感になる
  • 数時間〜数日続くことがある

などが比較的強い症状として現われるので、仕事・家事・学校を休まざるを得ないこともあります。

偏頭痛が起きる仕組み

片頭痛に対する研究が進むにつれて、神経が関わる病気であることが分かってきました。

その中で特に重要な役割をしているのが、CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)という物質です。CGRPは、片頭痛の発作が起こるときに、脳の周囲にある神経から放出される物質です。

CGRPが増えると、

  • 脳の周りの血管が広がる
  • 神経が過敏になり、痛みの信号が強くなる
  • ズキズキする拍動性の痛みが続く

といった変化が起こり、片頭痛特有のつらい頭痛につながります。つまり、片頭痛は「CGRPが過剰に働くことで起こる痛み」と考えられるようになりました。

そこで登場したのが、CGRPの働きを直接抑える治療薬です

片頭痛の新しい治療薬

これらの薬は、

  • CGRPそのもの
  • あるいはCGRPがくっつく「受け皿」

をブロックすることで、片頭痛が起こりにくい状態を作ることを狙いとしています。

これまでの治療薬との違いは、

という点です。

現在、CGRPを抑える治療薬には大きく2つの種類があります。

① 注射薬

  • 基本的には月1回の自己注射
  • 予防効果が安定している

② 内服薬(飲み薬)

  • 「注射に抵抗がある方」や「まず試してみたい」という方向け
  • 頭痛発作予防&頭痛発生時の鎮痛目的の二刀流使いが可能

当院では、内服のCGRP阻害薬リメゲパント(商品名:ナルティーク®)を用いた偏頭痛治療を行っています。

繰り返しの部分もありますが、このお薬の特徴は・・・

片頭痛の発作が起きた時や、「頭痛が起きそうだな」と感じた時に、1回1錠を服用します。水無しで飲めるので、カバンや服のポケットなどに入れておくのがおススメです。

頻回に頭痛が起きて生活や仕事に支障がある場合に、「1日おき(隔日)」に1錠を服用します。

  • トリプタンの効果が限定的だった方
    作用メカニズムが異なるのでナルティークなら効く可能性があります。
  • 心臓病や高血圧などトリプタンが使用できなかった又は使用しづらかった方
    ナルティークは血管への影響が少ないため、これらの方に安全に片頭痛治療を行えます。
  • 注射が苦手な方
    針を刺すとう行為が苦手な方は少なくないと思います。飲み薬で心理的なハードルが下がるのであれば頭痛治療への選択肢が広がることになります

2025年12月現在、健康保険で3割負担の方の場合、1錠あたり約880円の自己負担となり負担額は小さくはありません。

ですが、片頭痛によって頻回に仕事や学校を休んだり、やりたい事が出来ないなどの「損失」を考えると、価値がある治療として選択肢に挙げられるのではないかと思います。

毎日飲むお薬ではない事や症状などにより使用頻度が異なりますので、費用面で不安がある方は、遠慮なく診察時にご相談下さい

お薬である以上、副作用は存在します。時折見られるものに、吐き気・便秘・倦怠感などが報告されています。症状が持続する場合や、程度が酷い場合は早めにご相談下さい。

より重篤なものとして蕁麻疹や呼吸困難などの可能性もゼロではありません。服用後に異常を感じた場合はすぐに受診して下さい。

  • 本剤の成分に対して過敏症の既往がある方
  • 末期腎不全
  • 重度肝機能障害
  • 腎機能障害・肝機能障害のある方
  • 妊娠中、妊娠の可能性がある方
  • 授乳中の方
  • 小児


最後に、頭痛は誰にでも起きうる一般的な困った症状です。

睡眠改善、適度な運動、ストレス発散など日常生活の改善でも効果が限定的であったり、「市販薬では効果がない」「市販薬がだんだん効かなくなってきた」といったお悩みがあれば、一度医療機関にご相談されることをお薦めします。

大阪天王寺や上本町近辺で頭痛にお悩みの方は夕陽が丘ながいクリニックもご検討下さい。予約不要で受診頂けます。