予防接種

当院では各種ワクチンを取り扱っております。

当院では各種予防接種を行っています。
予約制になっておりますので、お電話にてお問い合わせ下さい。

インフルエンザワクチン

インフルエンザウイルス感染とワクチン

インフルエンザウイルスに感染すると一般的な「かぜ」に比べ全身の症状が強く、特に高齢者、基礎疾患のある方、小児では重症化や合併症の併発のリスクがあります。
また周囲への感染力が強いことが特徴です。

インフルエンザワクチンは、流行の中心となることが予想される4つの株に対応しています。
ワクチン接種はインフルエンザ発症率を低下させる効果、発症後の重症化予防の効果があります。

接種が推奨される方

以下の方々は定期接種の対象です。

  • 65歳以上の方。
  • 60~64歳で、心臓や腎臓、呼吸器の機能に重い障害がある方。

それ以外の方は任意接種ですが、すべての方の毎年接種が推奨されます。

肺炎球菌ワクチン(ニューモバックス)

肺炎球菌感染症とワクチン

肺炎球菌は肺炎を中心に、髄膜炎、敗血症など重症な感染症を引き起こす可能性のある菌です。

成人肺炎の原因として最も多く、特に高齢者での重症化が問題となっています。
肺炎球菌には90種類以上の型がありますが、当院では頻度の高い23種類に対応したニューモバックス(PPSV23)があります。

接種が推奨される方

PPSV23について

すべての65歳以上にPPSV23接種を推奨65歳から5歳刻みで定期接種の対象です。
今まで助成を受けたことのない方は、該当する年齢になる年度に助成金補助があります。
(大阪市では4300円で接種可能。ハガキの持参は不要)

帯状疱疹ワクチン

帯状疱疹とワクチン

子供の頃に水痘・帯状疱疹ウイルス(水ぼうそう)にかかると、治った後もウイルスが身体に潜伏するようになります。
その後免疫力が低下することによってウイルスが活動を再開し、痛みや発疹が現れます。人によっては症状が強く、後遺症が残ることもあります。

当院では2020年より認可された不活化ワクチン(シングリックス)があります。

接種が推奨される方

50歳以上の方に推奨されています。
シングリックスの方でより帯状疱疹発症予防、帯状疱疹後神経痛の予防効果が優れているため、海外ではシングリックスが推奨されています。
ただしシングリックスは筋肉注射、高価かつ2回接種であるという難点もあります。
過去に帯状疱疹になった方でも、接種が可能です。

風疹・麻疹混合(MR)ワクチン

風疹・麻疹ウイルス感染症とワクチン

風疹(3日はしか)は熱、発疹、リンパ節の腫れなどを起こす感染症です>。
特に妊娠初期の方が罹患した場合、「先天性風疹症候群」と言って胎児に合併症を起こす可能性があることが問題です。

麻疹(はしか)は感染力が強く、熱、鼻水、発疹などを起こし重症化する場合があります。

現在は風疹・麻疹単独ワクチンの流通がなく、どちらの予防目的でも混合ワクチンの接種となります。

MRワクチンは通常1回接種でも95%以上の予防効果を持ちますが、2回打つことでより効果が確実となります。

接種が推奨される方

過去に罹患歴がない、または2回MRワクチンを接種していないすべての方、医療従事者などで抗体価が低い場合には接種が必要です。
特に妊娠の可能性のある女性とその配偶者や家族には強く推奨されます。

大阪府民で
①妊娠を希望する女性および妊娠を希望する女性の配偶者
②昭和37年4月2日~昭和54年4月1日までに生まれた男性(定期接種の機会がなかったため)
は抗体価の検査、および抗体価が十分でなかった時のワクチン接種は公費負担(無料)となります。
※②の方はご自宅に郵送されてくるクーポンが必要です。

おたふくかぜ(ムンプスウイルス)ワクチン

ムンプスウイルス感染症とワクチン

流行性耳下腺炎とも言われ、唾液腺の腫れが主な症状です。合併症として髄膜炎が最も多く、そのほか小児などでの難聴が問題になっています。
これらの合併症予防のためワクチン接種は重要と考えられ、2回の接種が推奨されています。

接種が推奨される方

3歳より前に接種することが勧められます。
またすべての医療従事者にも接種が推奨されます。

A型肝炎ワクチン

A型肝炎ウイルスは汚染された食品や水を経口的に摂取して感染し、発熱、倦怠感、嘔吐、黄疸などの症状を呈する急性肝炎を発症します。
性感染症としての側面にも注意が必要です。

ワクチンは2-4週の間隔で2回の接種が必要で、さらに半年後に3回目を接種すると免疫が強化されます。

接種が推奨される方

衛生状態の悪い発展途上国へ渡航する方は接種が推奨されます。

B型肝炎ワクチン

B型肝炎ウイルス感染症とワクチン

B型肝炎ウイルスとは、人の体液や血液を介して感染します。
感染後急性の症状が出る場合と、無症状でも肝臓にウイルスが潜伏し、のちに肝炎や肝臓がんの進展する可能性があります。

2016年から小児の定期接種が開始されています。通常計3回の接種が必要となります。

接種が推奨される方

糖尿病、透析患者、肝臓病、B型肝炎患者の家族、医療従事者の方などには接種が推奨されます。

HPVワクチン(ガーダシル、シルガード9)

HPV感染症とワクチン

HPV(ヒトパピローマウイルス)は主に性交渉から感染するウイルスで、性交渉経験のある女性の80%以上がかかるといわれています。
HPV感染で最も重要なのは、感染した方の一部で子宮頸がんを発症するということです。

HPVワクチンには、小学校6年生から高校1年生相当の女子が公費負担の対象となるガーダシル(4価ワクチン)と、ガーダシルにさらに5つのHPV型が加わったシルガード9(9価ワクチン)があります。
ガーダシルが子宮頸がんの予防効果が60-70%であるのに対してシルガード9は90%以上の予防効果をもつことが期待できます。

接種が推奨される方

ワクチンの効果を高めるために、初めての性交渉を経験する前に接種を始めることが望ましいとされています。
前述のようにガーダシルは定期接種として接種できる年代があります。(この年齢以外では自費ですが特に年齢制限はありません)

各種ワクチン料金表

ワクチン料金(税込)
肺炎球菌ワクチン(ニューモバックス)8,000円
MRワクチン(麻疹風疹混合ワクチン)10,000円
おたふくかぜワクチン(ムンプスワクチン)5,000円
帯状疱疹ワクチン(シングリックス)22,000円
A型肝炎ワクチン8,000円
B型肝炎ワクチン5,000円
HPVワクチン(ガーダシル)18,000円
HPVワクチン(シルガード9)33,000円

下記料金は1回分の料金となります。
複数回接種が必要なものに関しては、その都度同額の料金が発生致します。