皆さんこんにちは、夕陽ヶ丘ながいクリニック、健康運動指導士の東野です。

はじめてご覧になる方にこのコラムについて伝えさせて下さい。
ここでは、運動と健康まつわる情報を、内科系疾患の運動療法に20年ほど携わっている私東野の個人的見解をお伝えしております。

また、当院への通院や、メディカルフィットネスの利用を考えておられる方に向けたスタッフ情報の発信も兼ねております。

スタッフがどんな人間で、どんな考え方をもって対応しているのかって気になりませんか?
人対人なので、問題解決や効果を出すために、対応するスタッフとの相性の問題も小さくないと考えております。

そこで当院に通院や入会をする前にスタッフを知れるものがあった方がいいだろうと考えて「飾らない姿」でお届けしております。

高血圧は放っておいていいのか

結論から申し上げると、「悩んでいるのであれば、とりあえず早めに対策をしておく」ことをお勧めします。

理由としては3つあります。

1つは観察研究などで高血圧と心臓病や脳卒中など生活の質を悪くさせる病気との関係性が認められているという統計ベースの理由

2つ目が、心臓や脳の病気ななると生活の質も悪くなるし、薬も増えるし、もちろんお金もかかってくるなど、医療現場で患者さんの楽じゃ無い実情を日々見ているのが理由。

3つ目が「運」です

「運」について少し掘り下げてお伝えします。

血圧が高くても元気な高齢者はいくらでもいらっしゃると思いますが、私個人としては「将来の健康を遺伝や運に任せられるほど、強運の持ち主ではない」と考えていますので、もし自分が高血圧になったらしっかり対応を講じます。

「運」の話かと思われるかもしれませんが、健康的な生活をしていても病気になる人もいますし、一見不健康に見えて全く病気知らずの方もいらっしゃいます。

不摂生が大きな病気につながるのかは、運の要素も少なからずあると思います。

では、何が運だと考えているのかについて私の考えをお伝えしますね。
血圧が高いと心臓や血管に負担をしいることになります。医学的には血管病を引き起こす動脈硬化が進行することになります。

運良く強い体に生まれていれば、少々のこともカラダが勝手になんとかしてくれます。血圧が多少高くてもへっちゃらな人です。

一方で遺伝的に血管や心臓が弱い方の場合は、遺伝的に血管病になりやすいので、高血圧を放っておくことでより大変な病気になる可能性を引き上げることになります。

この遺伝的な要素が運だと思っています。どの人種に生まれたのか、どんな両親の元に生まれたのか・・・自分でコントロール出来ない部分で、もう運としかいいようがないと思いませんか?

高血圧の治療の根幹は食事、睡眠、運動といった生活習慣の改善がメインとなります。

高血圧の対策として取り組むことは、血圧だけでは無く、思いもよらない健康効果を発揮してくれることもあります。

世の中には、様々な意見や考え方があります。
「やらないでいいと判断しら」たそのときに止めればいいだけですが、「あのときやっておけば良かったと」思っても時間は戻せません。

迷っているなら早めに高血圧への対処を始めることをお勧めします。

※最後に※

少し血圧が高いだけなら、生活習慣の改善だけで改善出来ることもありますし、お薬を使うにしても一時的で済む場合もあります。

高血圧は、短期的に問題になることは少なく、5年10年と時間をかけて心臓や血管にダメージを蓄積させていきます。

ダメージが溜まりきった段階で治療を開始すると、後戻りが出来ず、それこそ巷に広がる「一度薬を始めたら一生止められない」といった事にもなりやすいです。

この記事でお伝えしたことが全ての方に当てはまるとは思いませんし、病気との向き合い方の正解も人それぞれにあると思います。

夕陽ヶ丘ながいクリニックでは医療専門家としての意見もお伝えしますが、同時に皆様の考え方や受け入れ状態も把握することを大切にし、患者さんと医療者が同じ方向を向いて治療に取り組めるよう努めてまいります。