結論としては、一定期間だけでも個別アドバイスや運動サポートを行ってもらえるパーソナルトレーニングや、それに準ずるサポートを受けられることをおすすめします。

こんにちは、健康運動指導士の東野です。
当院は、高血圧や糖尿病といった生活習慣病の方に対して、運動療法をメインにアプローチしていくメディカルフィットネスをご提案しております。

1セッション最大3名と、1:1のパーソナルトレーニングよりは始めやすく、自己流で運動するのに比べて効果が期待できるセミパーソナルトレーニングとなっております。

さて、この動画をご覧頂く方は、多かれ少なかれ運動や健康に興味がある方だと思います。
なんとなく始めて、なんとなく続けている運動や筋力トレーニングだと、やはり「なんとなくな結果」となりやすいです。

「トレーニング科学」という学問があるほどに、様々な研究や実験などにより、運動や筋トレ効果を得るための法則が存在します。

今回は、効果的な運動や筋トレを行うためのポイントについてお伝え致します。

動画で見る(文章と同じ内容です)

結論

結論としては、一定期間だけでも個別アドバイスや運動サポートを行ってもらえるパーソナルトレーニングや、それに準ずるサポートを受けられることをおすすめします。

パーソナルジムでもいいですし、フィットネスクラブのパーソナルトレーニングを一定期間受けるでもいいですし、運動やトレーニングに詳しい知人にサポートをお願いするでもいいと思います。

①やり方があっているのかがわからない

自分もそうでしたが、フィットネスクラブに行っても何をしたらいいのかわからないし、これで合っているのか、まわりをキョロキョロしながらやっていたのを覚えています。

やり方を間違えて怪我をするというのもあるのですが、効果も中々出ないので続けるモチベーションが失われていくんじゃないかと思います。

気持ちが続かないと、止めるきっかけになるので、自分に合った方法を早く見つけていくことも大切だと思います

②効果が出ないときに次どうしていいいのかわからない

運動や筋トレの効果の現れ方は、本当に人それぞれです。同じ事をやってもすぐに効果の出る人、中々効果が現れない人。

効果が出るならいいのですが、問題は出ない場合です。

やり方が間違っているのか、そもそも選んだ種目が違うのか。運動や筋トレの理論的な知識や実際の経験があれば、次はこれ、次はこれと試行錯誤していくことが可能です。

③運動リスクを考えていない

運動や筋トレをするデメリットとしては、関節や筋肉を痛めるといった整形外科的な問題以外にも、生活習慣病などの内科的疾患をお持ちの方にとっても「運動をしない方がいいタイミング」や「過度に運動に期待することのデメリット」が存在します。

当院は内科疾患に対する運動療法を専門にしているので、内科的疾患の方の運動リスクについて少しお伝え致します。

高血圧と運動リスクの一例

高血圧の原因としては、割合は少ないのですが、他の病気が原因で血圧が高くなっている二次性高血圧というものがあります。

二次性高血圧の場合、一般的に高血圧の方に薦められる運動や食事療法を行っても効果を得られないばかりか、かえって不利益をこうむる可能性もあります。

過去にフィットネスクラブを運営していたときの経験ですが、「血圧が高いけど薬を飲みたくないので運動でなんとかしたい」という方の入会対応をしたことがあります。

血圧を測ると高い方が180mmHgでした。たとえ緊張していたとしても、安静時でこの値は変ですので、医療機関を受診することをおすすめしましたが、はじめは断られました。

ためしに、軽く自転車をこいでいる時に血圧ををしてもらうと、血圧は250mmHgを軽く超えてしまいました。さすがに運動はデメリットしかない!! と判断して入会をお断りして、提携先の医療機関を渋々受診して頂きました。

結果は、原発性アルドステロン症というホルモン異常により高血圧を引き起こしていたことが判明しました。治療後には血圧は正常値になっており、安心してトレーニングを開始することができました。

糖尿病と運動リスクの一例

糖尿病のやっかいな所は、全身の血管に影響を及ぼす点です。その一つとして網膜症という目の血管の病気があります。

糖尿病を長く患っていると、目を栄養する血管が破れて出血を繰り返しやすくなります。そのまま治療せずに放っておくと、網膜剥離から失明に至る可能性があります。実際、失明の原因の上位に糖尿病性網膜症が位置しています。

ただでさえ破れやすくなっている目の血管なのに、血圧を上げるような運動を行うとどうなるか。運動で血糖値は下がるかもしれませんが、目の合併症は悪化してしまう可能性がありますよね。

糖尿病の治療をされている方には必ず、眼科への受診をお勧めしていますし、目の安全が確認できないうちは、「きつ目」の運動は提供しないようにしています。

と言ったように、皆さんの目的に合った運動種目や運動強度の設定、効果が出ないときの次の一手、また、運動や筋トレのデメリットも考慮したサポートを受けることをお勧めします。

個別のサポートがどこで受けられるのか

  • 一般的なフィットネスクラブで有料のパーソナルトレーニングサポートを受ける
  • まわりの目が気になる方は、完全1:1の個別対応が出来るパーソナルジムへ入会する
  • 整形外科的な疾患や、生活習慣病など内科的な病気をお持ちの方は、医療機関が運営しているメディカルフィットネスに入会する

などが選択肢としてあげられます。
メディカルフィットネスは、膝や腰と言った整形外科的疾患に強い施設と、当院のように心臓病や生活習慣病といった内科的疾患に強い施設とがありますので、ホームページ等でよく調べてご利用下さい。

いつまで個別サポートを受けるのか

いくら効果的といっても、パーソナルトレーニングなどは、費用がかさむため長期間の継続が困難なこともあるかと思います。

おすすめの利用方法としては、完全な受け身にならないことです。

半年間ほどをメドに卒業することを前提に、ご自身に合った運動種目や運動強度の設定方法であったり、トレーニングフォームの習得を目指すこと、それをサポートしてくれる施設やトレーナーを探しましょう。

卒業以降は自身で運動したり、安価なフィットネスクラブを利用したりと、運動や筋トレを継続できる方法を探しましょう。また、このあたりも、パーソナルなどサポートを受けている期間に相談しておかれることをお勧め致します