皆さんこんにちは、
心臓リハビリテーション指導士の東野です。

今回のコラムは「不整脈の症状」についてです。

全身に血液を送り出す心臓は、家電製品と同じように電気で動いています。

心臓は自ら電気を作り出して、心臓全体に張り巡らされた電線を通してその電気を伝えています。

この発電所と送電システムの異常が起きると不整脈が生じます。

一番多い症状

あくまで、私(東野)個人の感覚としては「無症状」です。

心臓リハビリテーション中に不整脈を認めることは特に珍しいことではありませんが、その時に「ドキドキ」しませんかと伺っても半数の方は「何も感じない」と返事が返ってきます。

不整脈の刺激よりも運動刺激の方が強いと不整脈の症状がかき消されている・・・というのもあるかもしれませんが、案外自覚症状が無いもんなんだなと感じます。

症状の無い不整脈は安全か?

日常診療でよく遭遇する不整脈の大半は、よほど症状に困っている場合を除いては、カフェインの取り過ぎ、喫煙、アルコール摂取、過労や寝不足など、不整脈の引き金となりやすい嗜好品や生活習慣の見直しで様子を見ることが多いかと思います。

ただ、心房細動など放っておくと心不全や脳梗塞発症のリスクが高まる不整脈、失神に繋がるような高度な徐脈性不整脈(心臓の動きがゆっくり過ぎる)など、治療が薦められるものもあります。

困る症状が無いからといって安全とは言い切れません。

症状の無い不整脈の見つけ方

早めに治療を開始した方がいい不整脈があるとはいえ、自覚症状が無いと不整脈に気づくことができませんよね。

不整脈の存在に気づくための方法を3つご紹介します。

①脈を触れる

写真のように、親指側の手首に3本の指をあてて「トクトク」という拍動を触れてみましょう。

正常であれば、一定リズムで拍動を感じることができます。

不整脈があれば、脈が飛んだり、一定のリズムで触れない、速すぎる、遅すぎるなど拍動の異常を感じられる場合があります。

②血圧測定

家庭用血圧測定器には、不整脈を感知したときにエラーメッセージとして表示してくれる機能が備わっているものがあります。

不整脈のメッセージがでたら、一度手首の脈を触れてみて下さい。拍動の異常が伴っていれば不整脈である可能性も高くなります。

③健康診断

会社や市区町村で実施される、無料の健康診断で不整脈を指摘されることもあります。

「血圧測定で不整脈エラーメッセーがでる」「一定リズムで触れない」、「強く打ったり弱く打ったりしている」、など脈の異常を自覚したら、胸の症状は無くても一度かかりつけ医にご相談されることをお勧めします。


大阪、天王寺、上本町周辺で不整脈や動悸といった胸の症状でお困りの方は、夕陽ヶ丘ながいクリニックにご相談下さい。