こんにちは、心臓リハビリテーション指導士の東野です。
2024年7月15(月・祝)に、第25回日本心臓リハビリテーション学会認定・心臓リハビリテーション指導士認定試験が行われました。
自分が取得したのが2010年なので、もう干支を一廻り以上もしていることに時の早さを痛感します。
認定学会によると今回の応募者数は824名。
その中から、自験例報告書の審査などを経て695名が受験をされたそうです。
受験者の職種の内訳は、医師118名、看護師53名、理学療法士473名、臨床検査技師4名、管理栄養士2名、作業療法士35名、健康運動指導士10、とのことです。
毎回100名以上の方が本試験を受ける事が出来なかったとあります。そくらい書類選考(自験例報告書)が厳しくなっているのかなという印象です。
合格率は例年70%程度と、国家試験を通過した医療従事者であっても、取得難易度は低いとは言えない試験ですが、今回の合格率は80.6%と例年に比べて高かったようです。
心臓疾患の良好な管理、再発予防を達成するには、医師が定期的に診察してお薬を飲んでもらっていればいいとうものではなく、心臓疾患につながる生活習慣病の是正や生活習慣そのものへの介入が重要となります。
運動や食事だけでなく、不安や鬱などメンタル面に問題を抱える方、内服薬の微調整を要する方など、関与する項目が多いため、各専門職がチームとなって一人の患者さんをサポートしていきくことが推奨されています。
多職種によるチーム内で円滑な情報共有を行い、質の高いリハビリを提供していくために心臓リハビリに関する共通認識と知識や用語の共有化が必要となりますので、試験内容は、基礎生理学、循環器病学、薬学、栄養学、禁煙指導、運動療法、心理学など多岐にわたります。
改めまして試験に挑戦された方、お疲れさまでした。
そして合格された方おめでとうございます。
本日、心臓リハビリを探して当院にたどり着いた患者さんがいらっしゃいました。
急性期病院での心臓リハビリは浸透してきても、地域医療レベルではまだまだ心臓リハビリを取り入れているクリック・診療所は少ないです。
心臓リハビリに従事する医療スタッフが増えることも、地域医療に心臓リハビリ施設を増やしていくためには必要だと思います。
全国どこでも心臓リハビリを受けられるように、残りの人生どう使って行こうか改めて考えながらのコラム執筆でした。最後までご覧いただきありがとうございました。