みなさんこんにちは、お盆が明けましたがまだまだ暑い季節が続きそうですね。
当院では、お盆明けから「咳が出る」「のどが痛い」「熱がある」など、風邪症状で受診される方がちらほらみられます。
「お盆休みで少しゆっくりしたはずなのに、なんとなくだるい……」
反対に
「遊び過ぎて疲れがでてるかも・・・」そんな方もいるかもしれません。
夏は、暑さによる疲労、睡眠不足、食欲の低下、冷房による室内外の温度差など、体に負担がかかりやすい季節です。
さらに、お盆休みの旅行や帰省などで生活リズムが変化することもあり、こうしたさまざまな負担が重なることで、体調を崩しやすくなることがあります。
今回は、改めて「風邪」とは何なのか、夏にみられる風邪症状にはどのようなものがあるのか、そして「どんなときに医療機関を受診したらよいのか」についてまとめてみました。
目次
そもそも「風邪」とは?
「風邪(かぜ)」は特定の病気を指す言葉ではありません。
ウイルスなどによって鼻やのどなどの上気道に炎症が起こり、咳、鼻水、のどの痛み、発熱、倦怠感などをきたす状態を、一般的に「風邪(かぜ)」と呼んでいます。
風邪の原因となるウイルスにはさまざまな種類があり、「風邪のウイルスはこれ」と一つに決まっているわけではありません。
そのため、同じ「風邪」という呼び方でも、原因となるウイルスによって症状や経過は異なります。
「夏風邪」は普通の風邪と違う?
「夏風邪(なつかぜ)」という言葉をよく耳にしますが、これは医学的な正式病名ではありません。
夏に多くみられる感染症や、夏に起こる風邪のような症状を指して、一般的に「夏風邪」と呼んでいます。
代表的なものとして、手足口病、ヘルパンギーナ、咽頭結膜熱(プール熱)などがあります。
これらは特に子どもに多い感染症ですが、大人が感染することもあります。
夏風邪の主な症状
原因となる感染源(ウイルス、細菌)によって症状は異なりますが、次のような症状がみられることがあります。
- 発熱
- 咳
- のどの痛み
- 鼻水、鼻づまり
- 倦怠感
- 頭痛
- 食欲低下
- 下痢、腹痛
- 口の中の水疱や口内炎
- 手や足などの発疹
例えば、ヘルパンギーナでは発熱とのどの痛み、のどの奥にできる水疱などが特徴です。
手足口病では、口の中や手のひら、足などに水疱を伴う発疹がみられます。
一方で、一般的な風邪と同じように、咳やのどの痛み、発熱だけで始まることもあります。
夏風邪と新型コロナ・インフルエンザはどう違う?
風邪、インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症は、発熱、咳、のどの痛み、鼻水、倦怠感など、似た症状が多くあります。
症状だけで完全に区別することはできませんが、症状の強さや出方にはある程度の傾向があります。
一般的な風邪は、鼻水やのどの痛み、咳などが中心で、比較的症状が軽く、徐々に体調を崩していくことが多いです。
一方、インフルエンザは、急に発熱し、強い倦怠感や頭痛、筋肉痛・関節痛など、全身の症状が一気に出ることがあります。
新型コロナウイルス感染症は、軽い風邪のような症状から、発熱や強い倦怠感を伴うものまで、症状の程度に幅があるのが特徴です。
とはいっても、症状だけで原因を確定することはできません。特に、急に症状が強くなった場合や、高熱が続く場合、強い倦怠感や息苦しさがある場合は、医療機関への受診をおすすめします。
風邪をひいたときの対処法
風邪の多くはウイルスによる感染症で、基本的には体自身の免疫(めんえき)によって回復していきます。
症状が軽く、水分や食事がとれていて、少しずつ改善している場合は、まず十分な休養をとりながら経過をみることもできます。
風邪をひいたときは、
- 十分な睡眠をとる
- 水分をこまめにとる
- 食べられる範囲で食事をとる
ことを意識しましょう。
どんなときに受診したほうがいい?
風邪症状があるからといって、必ず医療機関を受診しなければならないわけではありませんが、症状が強い場合や長引いている場合、悪化している場合には、肺炎などより重篤な病気を合併している可能性もあります。
次のような症状がある場合は、医療機関への受診をおすすめします。
【早めの受診をおすすめする症状】
- 高い熱が続いている
- 水分が十分にとれない
- 尿が極端に少ない
- 食事や水分がとれない
- 咳が長く続いている
- 症状がなかなか改善しない
- 強い倦怠感(だるさ、しんどさ)が続く
- 高齢の方や持病のある方
- 息苦しい
- 胸の強い痛みがある
- 意識がぼんやりする
- ぐったりして動けない
といった症状がある場合は、単なる風邪ではなく、肺炎や重い脱水、熱中症などの可能性も考える必要があります。
また、インフルエンザや新型コロナウイルスにたいしては「抗ウイルス薬」で症状の期間を短くすることも期待できるため、上記の症状や経過がある場合は、早急に医療機関へ相談・受診することをおすすめします。
風邪症状が「長引く」「悪化する」ときは注意
軽い風邪症状であれば、数日かけて徐々に改善していくことが一般的です。
しかし、発熱や咳などの症状が長く続く、症状がほとんど改善しない、いったん良くなった後に再び悪化するといった場合には注意が必要です。
風邪以外の感染症や肺炎などが隠れている可能性もあるため、症状の経過をみながら、必要に応じて医療機関を受診しましょう。
「何日たったら必ず受診」という明確な基準があるわけではありません。
症状の強さや経過、年齢、持病なども含めて判断することになりますが、迷ったら早めに受診がよいのではないでしょうか。
まとめ
お盆明けは、旅行や帰省、生活リズムの変化なども重なり、疲れが出やすい時期です。さらに、まだまだ暑い日が続くため、睡眠不足や食欲低下、脱水などにも注意が必要です。
咳、のどの痛み、鼻水、発熱などの症状がある場合、単なる「夏風邪」と思っていても、新型コロナウイルス感染症やインフルエンザ、肺炎などが隠れていることがあります。
症状の経過をよく観察して、
症状が軽ければ、まずは休養と水分補給。
症状が強い、長引いている、悪化している、水分がとれない、息苦しさがあるといった場合は、医療機関への受診を検討してください。
まだまだ暑い日が続きます。
夏の疲れを感じたときは無理をせず、十分な休養と水分補給を心がけて、体調を整えていきましょう。